続倉敷珈琲物語 「旅のノンフィクション大賞 その2」

「書いてみるか...」とは思ったものの、エッセーなんて書いたことがない

エッセーってどうやって書けばよいの?

ノンフィクションだから事実じゃなければならないわけだし...


というふうに、いろいろと思いはめぐるのだが、一向に筆が進まない

でもやっぱり伝えたいのはお墓を発見できた時の感動だな...と思い、お墓探しのことから書き始めることにした


400字の原稿用紙に15枚〜20枚が条件だった


いろいろと迷いもあったが、書き始めると一気に20枚ほど書けてしまった

というか、ちょうど計ったように20枚ちょうどで書き上げられた

書き上げてから枚数を数えた時に、ちょうど20枚だったのでちょっと驚いたのを覚えている



読み返して校正しようと思ったが、ほとんど最初に書いたままで、これ以上どう書き換えた方が良いのかさえよくわからない状態だった


このまま提出しようか...と思ったが、やはり他の人に読んでもらってから出そうと思った


事前に読んでもらい、率直な意見を聞いたうえで、修正すべきところは修正してから出そうと思ったのだ


地元の新聞や雑誌のライターをされている方と、知り合いの中で読書好きの方に読んでもらった

「まあ、いいんじゃない...」

ふたりとも、そんな感想だった


そうだよな〜 あまり露骨に良くないとも言えないだろうし...

まあいいか、出してみよう!





応募したことさえ忘れかけていたその年の秋になったころ、思いがけない電話がかかってきた