貴重な情報を発見できたときのこと

どうやったらコーヒーのルーツを探しだせるのか?

コーヒーはどこで発見されたのか? 原生地はどこなのか?

いろいろな書籍を読んでみたが、なかなか見つからない。

どこを訪ねれば良いのか、明確な場所の記述が見つからない・・・


そんななか、廿日市にある知り合いの喫茶店においてあった一冊の雑誌が、物語の方向性を決定的なものにした。

月刊喫茶店経営別冊『blendブレンド』1982 柴田書店


その雑誌に「コーヒーの木」の原生地を訪ねる企画が掲載されていた。

エチオピアのアビシニア高原、カファ州のジンマという山奥の村を訪ねたドキュメンタリーが数々の写真とともに載っていた。

野生のコーヒーの木を探すその旅は魅力的で、私の物語もその村ジンマを訪ねるところから開始しようと決めたのであった。

その雑誌を見つけて狂喜乱舞する私に、オーナーのケイコさんが貸してくださった資料が、オールアバウトコーヒーだった。

  「オール・アバウト・コーヒー」、ウィリアム・H・ユカーズ著
  UCC上島珈琲株式会社監訳、TBSブリタニカ
  コーヒーバイブルとも言われるこの「オール・アバウト・コーヒー」を
  日本の多くの人々に伝えるため、UCC上島珈琲株式の全国の社員の方々が
  少しずつ分担して日本語に訳されたそうです。
  厚さ5センチを超える大作の「オール・アバウト・コーヒー」を参考に
  させていただけるのも、UCC上島珈琲株式会社のコーヒーにかける情熱の
  おかげであることを実感させられます。

この資料のおかげで、ほとんどの知りたい情報は入手できた。

そして、この資料以上の新たな情報を取材して、ホームページ上で公開することが私の大きな目標となった。


最初はダメもとで物語の始まりの部分だけを書いて、お茶を濁そうと思っていたのだが、なぜかこのまま書き続けたいと考えるようになって来ていた。

そして第三話まで書いた物語を提出し、そのまま継続するように要望いただいたのであった。

まさか、それから3年近くもの間、物語を書き続けることになるなんて、その物語を通じて大切な大切な出会いと経験を積むことができるなんて,予測もしていなかった。

そんな不思議な物語の展開を、新年を迎える明日から、書いていこうと思う。



新年まであと3分。

新たな決意を持って、良い年が迎えられそうだ。

日本で最初の本格的喫茶店のオーナー、珈琲文化を日本に紹介してくれた鄭永慶先生のことを少しでも多くの人に知っていただくために頑張って書きたいと思う。

皆様、良いお年をお迎えください!